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「人生100年」老年格差

超高齢社会の生き抜き方

和田秀樹(著)

新書判/192ページ
2019年4月6日 発売/ISBN978-4-908170-20-1
発行・発売:詩想社
定価 本体1000円+税

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内容紹介

医師がみた人生100年のウソと本当

夢の長寿社会が実現するとして、
「人生100年」がキーワードとなっている。
人々が若々しく過ごし、高齢になっても働き続け、
マルチなステージで活躍するライフスタイルが提示されるが、
それらは高齢者医療とは無関係なビジネススクールの学者たちが示す未来像だ。
長年、高齢者医療に携わってきた著者は、
もっと別の「人生100年社会」があると説く。
これからの時代は、人々が若返るからではなく、
死ななくなるから寿命は100歳近くまで延びていくのだ。
来るべき本当の人生100年時代とは、
これまで10年ほどだった老いの期間が、20年~30年に延長する時代だ。
そのため、老年を迎えた人々の、
知的機能や体力、健康度、若々しさなどの個人差が拡大する社会が到来する。
人生100年の真の姿を解き明かし、延長する老いの期間に向け、
身体と脳の若々しさと健康を保つ方法、幸せな老いを迎えるためのヒントを
老年医学の専門家である著者が説く。

目次

まえがき 老年格差を超えて生きる

第1章 人生100年時代とは「健康格差社会」の到来だ
・医師がみた本当の人生100年時代
・若返り現象はすでに終わったのに、なぜ寿命が延びるのか
・100年時代とは早死にするか、ボケるかの時代
・そんな歳になってまで、本当に働けるのか
・人生100年時代に病院はこう変わる
・・・

第2章 いまから始める! 人生100年時代に備えた生き方
・「健康診断」信仰を捨てる
・中高年になったら心臓ドック、脳ドックを受ける
・「老い」を二つの時期に分けて考える
・会社に見切りをつける
・無駄な節制などやめて生きる
・・・

第3章 「人生100年ブーム」にだまされてはいけない
・社会保障費カットの口実としての「人生100年時代」
・生産性で人をはかる異様さ
・マルチなステージで働き続けるという幻想
・「歳を取っても学び続けろ」という怪しさ
・若者が世の中をつくるという時代遅れの発想
・・・

第4章 100歳まで生き抜くための健康戦略
・私たちに必要な身体の老い支度、心の老い支度
・老化を防ぐ生活~前頭葉を活性化させる方法
・老化を防ぐ生活~男性ホルモンを活性化させる方法
・日本社会がつくる「元気のない老人」
・自分が生涯で払う税金を計算してみる
・・・

著者紹介

和田秀樹(わだ ひでき)

1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長、国際医療福祉大学大学院教授、川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり、高齢者医療の現場に携わっている。主な著書に『自分が高齢になるということ』(新講社)、『年代別 医学的に正しい生き方』(講談社)、『「高齢者差別」この愚かな社会』(詩想社)などがある。

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