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25%の人が政治を私物化する国

消費税ゼロ・最低賃金1500円で日本が変わる

植草一秀(著)

新書判/248ページ
2019年7月10日 発売/ISBN978-4-908170-23-2
発行・発売:詩想社
定価 本体920円+税

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内容紹介

政治家から、官僚、財界人、学者などまで、
社会の中枢にいながら、その地位と権力を利用して
自己利益のみを追求する人々が増殖している。
まさに平気で国を私物化する人々が跋扈する
このような日本社会を現出させているのは、
 選挙に対する国民の関心の低さである。
衆議院議員総選挙の投票率をみても、
戦後これまで60%から70%半ばまであった投票率は、
前回、前々回の総選挙では50%前半に急落、戦後ワースト1位、2位の低さを記録している。
この投票率の低迷こそが、昨今の「政治の利権化」を招いているのだ。>国会では自公が7割の議席を確保しているが、
そもそも有権者の半分しか選挙には行っておらず、
さらにその半分しか自公には投票していない。
実は、誰よりも熱心に選挙に参加しているこの25%の人々こそ、
国の巨大な財政資金にかかわる利権を持ち、
政治の利権化構造の基盤を担う人たちだ。

利権創出でしかない「民営化」の実態から、
「日本」を外資に売り払う貿易交渉の現状、
歪んだ所得分配、税制の矛盾、利権を生む予算編成の問題などを説き、
いかに現在の政治が、
一部の人たちのためだけに行われてきたかを明らかにする。

どうすれば、私たち大多数の有権者の手元に政治を取り戻すことができるのか。
消費税廃止、最低賃金全国一律1500円への引き上げなど、
日本政治を刷新する5つの改革を提示する。

目次

プロローグ 国家的「改ざん」が横行するこの国の異様さ
◎統計数値の改ざんまでする三流以下の国
◎景気回復の「実感」ではなく、「事実」がないのだ
・・・など

第1章 あなたもすでに騙されている
メディアによる情報操作の実態
◎国民が情報操作されやすい日本特有のメディア事情
◎選挙結果を左右する情報操作はいかに行われるか
◎私たちの町内会にも見られる日本政治の利権化構造
・・・など

第2章 「私物化された政治」を止める5つの改革
3つの政治哲学から望ましい社会像を考える
「よい小さな政府」と「悪い小さな政府」を区別する
歪んだ所得分配を変える~最低賃金全国一律1500円の実現
税制の抜本的な改革~消費税の廃止は実現可能だ
利権創出のための「民営化」をやめる~独占形態で暴利を得る人々の排除
不公正なTPPプラス交渉をやめる~売国的自由貿易協定からの離脱
利権政治温床の財政構造を変える~プログラム支出基軸の予算編成に
・・・など

第3章 日本を蝕む5つの深層構造
米国による支配という戦後日本の基本構造
利権集団に支配された日本の情報空間をいかに変えるか
政治を変えるには教育革命が必要だ
政治の実権を握る官僚機構を改革する
刑事司法の近代化
政党ではなく政策の下に主権者が結集することで政治は変わる
・・・など

著者紹介

植草一秀(うえくさ かずひで)

1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、オールジャパン平和と共生運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続している。経済金融情勢分析を継続するとともに、共生社会実現のための『ガーベラ革命』市民連帯運動、評論活動を展開。政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」で多数の読者を獲得している。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『「国富」喪失』(詩想社)、『日本を直撃する「複合崩壊」の正体』(ビジネス社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)など著書多数。
スリーネーションズリサーチ株式会社
https://www.uekusa-tri.co.jp/index.html
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
https://foomii.com/00050

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